2011年10月27日木曜日

未来のスミカ シンポジウムー破壊/創造 震災から生まれる創造ー



隈研究室が参加しているシンポジウムのお知らせです。


【未来のスミカ シンポジウムー破壊/創造 震災から生まれる創造ー】




日 時:10月29日(土)16時~19時 


会 場:国連大学ウ・タント国際会議場(国連大学3F)


    東京都渋谷区神宮前5-53-70 地図:http://maps.google.co.jp/




登壇者:


16:00-16:10 コンラッド・オスターヴァルダー(国連大学学長)「文化的叡智の行方」 


16:10-16:50  マイケル・ヤング (デザイナー)「Irresponsible Design 」


16:50-17:00 ジェイ・ローゼンバーグ(ヘイズバレーファーム、サンフランシスコ、ビデオ出演)


17:10-17:50  アラン・チャン (デザイナー)「Future of Asian design」 


17:50-18:30  隈 研吾 (建築家)「建築の未来ガレキミュージアムへの想い」


18:30-19:00 パネルディズカッション


モデレーター 黒崎輝男「破壊から創造への取り組み」




*パーテイ/交流会


シンポジウム終了後、国連大学内にてシンポジウム出席者とともに、展示内覧会を兼ねた


パーテイ/交流会を開催します。お料理は太陽と雨奥田典子さんによるオーガニックメニューをご用意致します。引き続きご参加ください。




主催   国連大学文化協会
協力   NPO法人 Farmers Market Association、流石創造集団株式会社、
      メディアサーフコミュニケーションズ株式会社、隈研吾研究室


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誠にお手数ですが、準備の都合上10月27日(木)までに、本シンポジウムへのご出欠を以下アドレスにお知らせくださいますようお願い申し上げます。
是非お申し込みください。→http://bit.ly/sumika
お問合せ先:info@mirainosumika.com
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★研究室で行っているプロジェクト『傘シェルター』は国連大学の庭で展示されます。




Digital Fabrication Lab Opening Event


東京大学建築学専攻では、コンピューテーショナルデザインの教育を充実させるため、平成23年4月より、「デジタルファブリケーションラボ」を立ち上げました。
レーザーカッター、3Dプリンター、CNCルーター等の機材およびソフトウェアの充実をはかり、
このラボをコンピューテーショナルデザインの日本における発信地にしていきたいと考えています。


 この度、震災の影響で延期しておりました「東京大学デジタルファブリケーションラボ」のオープニングイベントを、改めて下記日程にて開催するはこびとなりました。
コンピュータを用いたアルゴリズミックデザインで世界的にも活躍されている方々をお呼びし、東京大学内にて記念のシンポジウム及びレセプションパーティを企画しております。


2011年11月12日(土)
東京大学工学部1号館15号講義室
15:00開場/15:30開演


参加希望の方は、シンポジウム、レセプションパーティそれぞれについて、
参加人数を、10月31日までに隈研究室担当 羽場(haba@arch.t.u-tokyo.ac.jp)までご連絡下さい。





2011年10月19日水曜日

ミュンヘン工科大のスタジオ


ドイツの石原です。


今年も残すところ10日ほど。
隈研でも忘年会があったらしいことをメールで知りました。


ミュンヘン工科大はクリスマスの時期から年明け一週間が
冬休みなのですが、

私の入っているスタジオは1月9日が中間講評なので
冬休みであると同時にプレゼン準備期間。

こういうスタジオがある一方で、
なぜかすでに冬休みになっているところもあり冬休みの長さはバラバラです。


さて今回は
シュツットガルトに留学していた隈研の先輩 佐藤さんを尋ねたエピソードと
ドイツ・日本の大学の教育について感じたこと書きます。

私が普段作業している場所はこんな風景です。
ミュンヘンの製図室




天井からぶら下がった怪しい構造物以外は普通の部屋です。


一方、シュツットガルトのILEK(という名前の研究室)は…

UFO?


この研究室はフライ・オットーによって創設された
Das Institut für Leichtbau Entwerfen und Konstruieren
(軽量構造デザイン構法研究所)
なのでこの建物自体もフライ・オットーのモックアップを利用して作られています。


中に入るとさらに心くすぐる模型たちが出てきます。
シャボン玉の原理からでてくる形態

型枠の代わりに風船に吹きつけた繊維強化コンクリートの"卵"

頂点を共有する錐台によるハニカムみたいな壁


外にも
軸が回転することで骨がなくても開く傘(現在は停止)



他にもアダプティブな橋梁のモデル
(積載荷重に相殺する曲げを支持点でかけることで部材の背を減らす)
など紹介しきれない多種多様の模型・モックアップにあふれていました。

(庭に彫刻のようにモックアップが置かれている)

ILEKはドイツの中でもかなり変わっていて、特殊な例です。
シュツットガルト大学も全部がこういう研究をしているわけではない。


比べてみるとミュンヘンはかなり保守な地域で、
大学には情報建築学研究室などの先端的な研究があるけれど、
多くのスタジオが新規性よりは既往の建築の知識に則った設計を教えている印象。


両方の大学に共通しているのは日本の大学よりも施設が充実していること。
そもそも建築学部(学科ではない)なので規模がちがいますが、

TUMでは
・各研究室ごとに製図室
・レーザーカッター、ミルマシーン、A3スキャナー、プロッター
・コンピュータルームには主要なCADとDTPソフトの入ったパソコン
これらが学部生から使える。いいなぁ



日本の教育は欧州から見るとかなり刺激的な建築家を生み出しているけれど、
それは充実した施設とは無関係で教育の方向性にあるように見えます。

日本だと「ここのデザインはこうあるべき」という指導よりは
「この問題に対してどう考えるべきか」という教育を受けた気がします。

私の今いるスタジオはかなり自由に進めていて
個々人で違う成果物が出てきますが、
ディテールまで指示しているスタジオもあるらしい。


うらやましい面もあり、窮屈そうな面もあり。
どちらかが正義ということはないですが、
教育の多様性に触れて各々が相対化されて見えてきたことは、
留学の一つの収穫になりそうです。

2011年10月13日木曜日

Todai Forum 2011 Paris/Lyon in France





東京大学の最先端の研究成果を国際的に紹介する東大フォーラム2011が、9月28日(水)から10月26日(水)までフランスで開催されています。
開会式や基調講演を含むメインイベントは、パリで10月17日、リヨンで10月19日に開催されます。

隈研吾教授は、以下のセッションに登壇します。
 プレナリーセッション(パリ) - Conceiving the Future
 プレナリーセッション(リヨン) - Imagining the Future


The University of Tokyo hosts Todai Forum 2011 from 28th Sep. to 26th Oct. in France. The purpose of Todai Forum is to introduce research findings at Todai (The University of Tokyo) and academic activities in Japan.
Opening ceremonies, keynote lectures will be held on 17th in Paris and on 19th in Lyon in as main events as well.

Prof. Kengo KUMA will attend the following sessions:
 Plenary Session in Paris - Conceiving the Future
 Plenary Session in Lyon - Imagining the Future

 

 
■プレナリーセッション(パリ)
日時:2011年10月17日(月) 10:00-17:45
会場:Collège de France
定員:420
http://forum.dir.u-tokyo.ac.jp/?p=252&lang=ja

タイムテーブル:
10:00 開会式
 開会挨拶
  濱田純一総長(東京大学)
  Pierre Corvol学長(Collège de France)
  Alain Fuchs長官(CNRS)
 石田英敬東大フォーラム2011実行委員長による東大フォーラム開催趣旨説明

11:00 日仏対論1「生物学」
 宮下保司教授(医学系研究科)
 Alain Prochiantz教授(Collège de France) 

12:00 休憩

13:30 日仏対論2
 「人間」小林康夫教授(総合文化研究科)
     Roger Chartier教授(Collège de France)
 「建築・デザイン」隈研吾教授(工学系研究科)による講演
 「『際』について」Pierre-Étienne Will教授 、Jean-Noël Robert教授

15:30 コーヒーブレイク

15:45 日仏対論3「サイエンス&ナノテクノロジー」
 荒川泰彦教授(生産技術研究所)×Antoine Triller教授(ENS Paris)

16:45 日仏対論4 「地震」
 佐竹健治教授(地震研究所)×Jean Pierre Vilotte教授(IPGP)
  コメンテーター: Barbara Romanowicz教授



■プレナリーセッション(リヨン)
日時:2011年10月19日(水) 10:00-16:00
会場:ENS Lyon
定員:500
http://forum.dir.u-tokyo.ac.jp/?p=287&lang=ja

タイムテーブル:
09:15 ウェルカムコーヒー

10:00 開会式
 総合司会:Jacques Samarut ENS Lyon学長
      Eric Maurincomme INSA Lyonディレクター
      石田英敬情報学環長

 開会挨拶:濱田純一総長
      Michel Lussaultリヨン大学学長 - Université de Lyon
      Président Alain Fuchsフランス国立科学研究センター長官

11:00「Infectious agents persisting in chronic diseases」
 Luc Montagnier教授(2008年ノーベル生理学・医学賞受賞)講演
 モデレーター:山本雅教授(医科学研究所)

12:00 昼食

13:30「建築と都市」
 隈研吾教授(工学系研究科)、女性建築家Florence Lipsky氏との対論
 モデレーター:Nathalie Mezureux(ENSALディレクター)
        野城智也所長(生産技術研究所)

15:00「視覚と都市:戦後東京における映画館・街頭テレビ・紙芝居」
 吉見俊哉教授(副学長・情報学環)講演
 モデレーター:Jean-Michel Salaün教授(ENS Lyon)